煮干し鰮らーめん 圓(にぼしいわしらーめん えん)|八王子

もう半年くらい通い詰めてるラーメン屋がある。
週に1回は少なくとも行っている。

それが「煮干鰮らーめん 圓」だ。

ここまで通っている飲食店て俺の場合他にない。

もともと自分が飲食店経営していたくらいなので食べるのは好きなのだけれど、さすがに同じものを週に一回必ず食べてるって良く飽きないなと思う。


なんでそんなに飽きないのだろうか。

まぁ、そりゃ、うまいからに違いないんだけども。


ラーメンには色々あって、好みも千差万別だと思う。

あっさりした塩ラーメンが好き

こってりとんこつ醤油がたまらん

やっぱ濃厚な味噌だろ

などなど


だから一概にうまいラーメン見つけた、なんていっても家族友人ですらそれがうまいと思ってくれるかはなかなかに難しい。

それくらいラーメンは多様性にあふれている。


って、こんな話はいいな。

先に俺の好みを書いてから、圓のラーメンの紹介しよう。


俺の好きなのは

コクがあるけど以外にあっさり、麺は細めストレートの博多とんこつ系が一番。

次が麺がしっかり小麦を主張している、つけ麺。

家系のとんこつ醤油や、昔風の鶏がら東京ラーメンが次点くらい。

味噌はあまり食さないな、家でサッポロ一番みそラーメン作る以外は。


はい、前置きが長くなりましたがそんな俺が紹介します。

先に結果だけ書くと、正直普通のラーメンの枠を超えてると思いますね、これは。

お店に雑誌か何かの切抜きが貼ってあって、それに「高級な和食~」みたいな紹介文が載っていたけど確かにそうとも取れるクオリティ。

化学調味料や添加物を一切使用していない無化調のこだわりラーメン。

ラーメンというより、料理です、これは。


席数が少ないし雑誌やTVにも紹介さえれてしまう人気店なので並ぶのは覚悟。

待ってでも食べる価値は、ある!と断言したい。

いままで有名店行列店といわれるラーメン屋にもいろいろと足を運んでいるけど、どこも「ふーん」って感じでしかなかった。

もちろん二度目なんてなかった。

しかし、「煮干鰮らーめん 圓」だけは通い続けている。


煮干ラーメン
煮干らーめん


これが噂の煮干らーめんです。

携帯の写真だから小さいさくてすまん。


店内はカウンターしかない。

席に座ると同時に券売機で購入した食券をおき、あとは出来上がりを待つ。


ラーメンのどんぶりをカウンター越しに受け取る。


立ち上る煮干の香り。

煮干くさいのだけれど、生臭い魚臭いというのとは違う芳醇な香り。

乗っている具は肉厚なバラ肉のチャーシューが二枚、半熟の味付け卵が半個、メンマに輪切りにした刻みねぎ。

その下に見え隠れする麺。

食欲をそそります。


まずはスープから。

レンゲでそっとすくって、口に運ぶ。

煮干の香りとえぐみが力強くアタックしてきます。

続けて、今度はどんぶりに口をつけて、そのままズズズッとすすってみる。

するとさっきとは違い、煮干のアタック感は薄れ、スープに使われている他の食材との調和されたまろやかさが出てきます。


是非とも、まず食べ始めるときにスープをレンゲで飲んで、続けてどんぶりから直に飲んでみて欲しい。

時間を掛けて熟成されたワインが、コルクを抜くと空気に触れて徐々に香りと味が変化する、そんな感じを受けることが出来る。


実際にはレンゲで最初にすくったときは表面に浮く特製の煮干油を多くすくってくるからかな、とも思うのだけども。

それでも食べていくうちに、特に食べ終わる直前のスープなど微かではあるが確実に変化していくのも事実。

やはり空気に触れることによる化学変化もあるのかもしれない。麺を食べていると空気とスープがより触れるだろうから。


スープだけでこんなに書いていると・・・既に長い記事がどこまで続くのか不安ですが、書き続けるので愛情だと思って読んでください。


スープの感動を味わったら伸びる前に、麺を食べる。

啜り込む。

国産小麦と卵にこだわった自家製の中細平麺。

麺の中に見える粒は全粒粉だと思ったら、発芽小麦なんだって。


この麺がまたうまい。

小麦の香りが強すぎず、卵のまろやかさとあいまって、とてもやさしい味。

やさしいけれどもしっかりとした弾力があり噛むとうまみが増す。

スープと絡んだ麺を勢い良くすすり飲み込みたいという思いと、しっかり噛んで味わいたいという思いに悩ませられながら食べること必死。


麺を茹でるのはよほど混んでいたり、団体客でない限り、1つの鍋で1人分だけ。

麺を茹でる鍋は2つ。

同時に2人分しかつくれないわけだけれど、そこはせっかちにまとめて茹でればいいじゃん、なんて思うのは野暮というもの。


「麺分けるのが下手だから」なんてご主人が他のお客さんと話しているのを小耳にしたことがある。

しかし、本当は違うのではないだろうか。


パスタでもうどんでも何でもそうだが、大量のお湯で茹でるのがおいしく茹でるコツでもある。

狭いところに沢山の麺を入れて茹でると、お互いがぶつかり合ってしまい、麺の表面が傷つき舌触りや味が落ちてしまう。

また、麺が多いほど投入したときにお湯の温度が下がってしまい、茹で上がりに時間がかかるうえ均等に火が入りにくい。

そういった理由からなのではないかなとおもう。

全てにおいて丁寧な仕事で作られているラーメンを思うに、やはり麺の茹で方分け方をとっても細かい配慮がされていると思わずにはいられない。


スープも麺も味わったところで、具も味わいたい。


まずはメンマ。

これも自家製に違いない。

これがまた、あまり食べたことのないメンマ。

厚めに切られ程よく味もしみ、竹の子感をしっかりと残しつつも、噛み応えも繊維質になりすぎず、シャキシャキした中に柔らかさがある。

竹の子もメンマもあまり好きではないのだけれど、ここのはすんなりと食せる。


次は卵。

定番といってもいい半熟煮卵。

こちらもあまり味付けは濃くないが、全体にしっかりとしみている。

半熟加減も上々。


ちなみに「煮干鰮らーめん 圓」には「卵かけご飯」というメニューがあり、こちらには名古屋コーチンなどのブランド鶏の卵が使われるけど、煮卵は普通の国産卵だそうです。


最後にラーメンの具の王様ともいえるチャーシュー。

豚のバラ肉を使ったこのチャーシューがまたうまい。(たまにモモ肉みたいなときもあるけど脂が少ないとこだったのかもしれない)


肉の部分は適度に柔らか目ではあるがしっかりとした肉の歯応え。

それと対比するように油の部分がトロトロ。

かぶりつくと切り口の断面からあふれる肉の旨味と、甘じょっぱいタレの味が混ざり合い、さらに表面の香ばしさがアクセントになってたまらん。


昔はチャーシューご飯というメニューがあったそうだけど、復活させて欲しい。


さあ、ラーメンを構成する1つ1つは味わった。

あとは一気に食べつくすだけだ。


「煮干鰮らーめん 圓」のメニューは

煮干らーめん

昔ながらのらーめん

卵かけご飯

ライス

以上というシンプルさ。

ラーメンはどちらも大盛りもあるし、ライスは半ライスもある。


いままで長々と書いてきたのは、「煮干らーめん」について。

基本的にこれの大盛りばかり食べているのだけれど・・・


昔ながら
昔ながらのらーめん


こちらが「昔ながらのらーめん」の写真。

こちらもモチロンうまい。

うまいけど、個人的には「煮干らーめん」が好きってだけ。

どっちも一度に食ったりしたこともありますけどね・・・ラーメン2杯はけっこうくるよ。


味の違いは、かえしの違いではないだろうか。

作っているのを見る限りでは、スープは同じものを使っている気がする。


食べた感じ「昔ながら」のほうが、かえしが濃くて東京風醤油ラーメンに煮干の味が混ざった、そんな印象。

「昔ながら」が関東風、「煮干」が関西風のうどん、と例えてみると分かりやすいかも。



アローカナ
合鴨の卵


最後に卵かけご飯のご紹介。

国産の新鮮な有精卵を使用した卵かけご飯。

名古屋コーチンの卵が主だけれども、アローカナの卵、稀に合鴨の卵がある。


ちなみに卵かけご飯は数量が少ないので、食べられない日もしばしば。

合鴨の卵にいたってはめったにないので、見かけたら食べてみると吉。

普通の卵より、野性味というか滋味というか独特のコクがある。

あと、ちょっと大きめだからお得な気も・・・。


「煮干鰮らーめん 圓」のご主人は「勇次」というラーメン屋を町田でやっていたよう。

こちらも行列店だったようだけど、移転してそのときとはまったく違うタイプのラーメンで勝負して、これだけの人気というのはすごいことだと思う。

一見普通のどこにでもいそうなおじさんなんだがね。


さてさて、かなりのボリュームの文章になってしまいました。

最後まで読んでくれた人がいるとするならば、感謝です。

圓のラーメンは煮干が好きじゃない、醤油系のラーメンが好きじゃないって人にも是非味わってもらいたい。

気がつくとふと食べたくなっている、食べれば食べた分だけ、また食べたくなる、そんなラーメンです。


自分で書いててまた食べたくなってきた・・・明日の昼は決まりだな!

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